数年前、SNSなるサービスがインターネット上に出現した時、好奇心の塊のような私は、その1つであるFacebookに実名で登録してみました。
最初は、今まで見たこともないサイト内の斬新な機能を使いこなすことだけで満足していたのですが、或る時、Facebookを利用して、実名で登録している元カレや元カノを探すことができるということに気が付いたのです。
それ以来、家族の目を盗んでは、自室のPCで元カノの名前をFacebookで調べることが日課になりました。
昔懐かしい名前を探し始めてから2日後、早くも元カノらしき人に行き当りました。掲載されている写真にも、何となく若い頃の面影があります。
最初は、元カノの名前を見つけ、時々更新される写真や日記を眺めながら、青春時代の思い出に浸っているだけで、日々のストレスを少しは発散することができたのですが、元カノが元気でいることを知ってしまった以上、再会してみたいという欲望が湧き上がってくるまでには、それほど時間は掛かりませんでした。
少しばかりの勇気を持って、Facebookのチャット機能で元カノに連絡を取ってみたところ、元カレからの唐突な接触にやや驚いてはいたものの、直ぐに昔の調子で冗談を飛ばしながらチャットし合うようになりました。
人間の欲望に限界というものはないのでしょう。
そうしたチャットでの会話を2カ月ほど続けていた頃、出張で彼女が現在住んでいる地方へ偶然にも行くことになり、元カノとの久し振りにの逢瀬に心を高鳴らせてしまいました。
長年連れ添ってきた妻に対する背徳感をも凌駕する奇妙な幸福感に、齢を重ねた元カノの体を激しく求めた私が、その夜、すっぽりと包まれたことは記すまでもないことです。
seitaroさんからの投稿でした。